シングルオリジンに込めた誇りと責任

シングルオリジン 十勝とやま農場 きたほなみ

きたほなみ小麦100% ｜ 北海道帯広市 ｜ パン用 クラフト全粒粉

STORY

製品開発ストーリー

シングルオリジンに込めた誇りと責任

北海道・十勝に広がる畑で、小麦を中心に多彩な作物を育てる「十勝とやま農場」。四代目の外山隆祥さんは、農協出荷ではなく、単一農場由来の“シングルオリジン小麦”という道を選びました。

「名前を出すからには、良いものを届けたい。妥協せず、納得できる品質を追い続けたい。」

その言葉どおり、ひと粒の小麦に誇りと責任を込めて栽培を続けています。

土壌分析に基づき、化学肥料と有機肥料を適正に使い分け、ミネラルバランスの良い土づくりを実践。「健康な土が健康な作物を育てる」という信念のもと、環境にも人にもやさしい農業を追求しています。

そして、宿泊体験や地域との協働を通して“農業の未来を考える場”を育てているのも、この農場の大きな魅力です。

外山さんの理念には、ベーカリスタが大切にしてきた“シングルオリジン小麦”の想いと通じる部分が数多くあります。

自然と真摯に向き合い、つくり手の顔が見える小麦を届けたい。そんな共通の想いが、この「きたほなみクラフト全粒粉」に息づいています。

INTERVIEW

生産者紹介

正解のない農業を、自分の手で耕して

北海道・十勝。広大な畑が広がるこの地で、「十勝とやま農場」を営むのは4代目の外山隆祥さん。小麦や小豆、大豆、かぼちゃ、じゃがいもなどを育て、土壌にやさしい輪作を実践。さらに農業体験型のゲストハウス運営や食育イベントなど、地域と共に歩む農業の形を築いています。

「シングルオリジン」に込めた誇りと責任

農協出荷では、様々な農家から集まった小麦が混ざって出荷されます。その年ごとの気候によって品質が変わることも多く、ある意味では「仕方がない」現実があります。けれど、あえて単一農場由来の「シングルオリジン小麦」にこだわる道を選びました。

「名前を出すからには、良いものを届けたい。妥協せず、納得できる品質を追い続けたい。その方が作る自分も楽しいし、プライドを持てるんです」。外山さんの目は、まっすぐでした。

農業の未来を考えるという視点

宿泊や体験を通じて収益を生み出し、農業経営を支えながら、「農を伝える場」を継続。生産だけでなく「関係を育てる場」としての農業を目指します。

「想いだけでは続かない。だからこそ、経済的にもまわせる仕組みが必要なんです」。子どもたちには、地域の大人との関わりを通して社会を学んでほしいと語ります。

土に向き合い、心を耕す

土壌分析に基づき、化学肥料と有機肥料を適正に使い分け、ミネラルバランスの良い土づくりを実践。「健康な土が健康な作物を育てる」という信念のもと、環境にも人にもやさしい農業を追求し続けています。

「収穫の時、良い結果が出れば嬉しいし、悪ければ悔しい。全て自分の責任。だからこそ、毎年、少しずつでも良くなるように工夫する。それが農業の面白さです。」

地域に根ざす“食の幸せ”

農場のすぐ近くには、十勝産小麦100％、地元産の農作物を使ったパン屋「ベーカリーシュマン」があります。「こんな何もないところにパン屋さんができて嬉しい」と喜ぶ地域の方々。地域に“食の幸せ”があることが、暮らしの豊かさを生んでいます。

＞ インタビュー記事全文はこちら （ベーカリスタ・ブランドサイトが表示されます）

 

FEATURE

製品特徴

栄養価と風味を活かした製粉方法

現在、日本で流通する小麦粉のほとんどはロール挽き製粉による真っ白なものです。これは、細かいフスマ分をピュリファイヤーで精密に分離しているためです。また全粒粉についてもロール挽き製粉で、一度完全に分離したものを再度混合するような作り方をされています。

一方、ベーカリスタのクラフト小麦粉は、強力粉でも完全な白ではありません。製粉過程で、小麦粉の粒子と同じくらい細かくなったフスマを取り除かずに製品にしています。実はこの方が栄養価の面でも、香りや味わいの面でもプラスの効果があるのです。

シングルオリジンのクラフト小麦粉

これは、ただの小麦粉ではありません。ひとつの農家が育てた、ひとつの品種だけを使った“シングルオリジン”の小麦粉です。ベーカリスタの石臼製粉機で、ゆっくりと製粉することで、小麦本来の風味を逃さず引き出します。大量生産ではなく、小ロット製粉が可能にした“クラフト小麦粉”です。

ベーカリスタ製粉工場のこだわり

クラフト小麦を製粉するのは、国産の石臼を備えたベーカリスタ製粉工場。御影石や男鹿石を麦の特性に合わせて使い分け、1時間に約2kgという超低速で丁寧に挽きます。熱を出さず、風味を守る製粉。職人の感覚と蓄積したデータで調整を重ね、最適な仕上がりを追求しています。